顔合わせ会当日の挨拶、誰が何を言うの？流れごとの文例とポイントを紹介

カジュアルになりがちな顔合わせ食事会を有意義なセレモニーにするためには、会の進行を決め、事前に準備しておくことが大切。そこで欠かせないのが「挨拶」です。今回は、顔合わせの進行に沿った挨拶例文をご紹介します。

顔合わせ会の流れと挨拶のタイミング

まずは、顔合わせ食事会の一般的なプログラムを見てみましょう。

結納のように決まった式次第はありませんので、スタンダードな流れをご紹介します。

顔合わせ会の流れの例

• はじまりの挨拶
• 両家家族紹介
• 記念撮影
• 乾杯
• 食事・歓談
• 結びの挨拶

このうち、 がついているのが、挨拶が必要なタイミングです。

それぞれのシーンで、誰が挨拶するのか、またどんなことを言うのか、事前に決めて準備していきましょう。

また、会の進行役は新郎か新郎の父親が行うことがほとんど。当日誰が進めていくのかも相談しておきましょう。

シーン別に挨拶の文例を紹介

ここからは「誰が」「どんな」挨拶をしたらよいか文例とともにご紹介していきます。

はじまりの挨拶

会場に入り、全員が着席したことを見計らって「はじまりの挨拶」をします。

進行役の新郎や新郎の父親が挨拶するという流れが一般的ですが、特に決まりはありません。中には、新郎新婦ふたりでというケースもありますよ。

はじまりの挨拶の内容には

• お礼の言葉
• 会の目的、趣旨

などを盛り込みましょう。

「新郎」の場合の挨拶例文

本日はお忙しい中、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。

改めて婚約のご報告と両家の家族を紹介をし親睦を深めたいと思い、このような場を設けさせていただきました。

これを機に、両家の絆が深まれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

「新郎の父」の場合の挨拶例文

本日は、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。

このたび、ご縁があって〇〇さんと私どもの〇〇の婚約が整い、大変うれしく思っております。

両家の絆を深める楽しい会にしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

両家家族紹介

次にそれぞれの家族を紹介します。家族紹介は両家の代表者1名が家族全員の紹介をしていくのが一般的ですが、参加者それぞれがひとりずつ自己紹介していくという方法もあります。

まず新郎or新婦が自己紹介をしてから、父、母と紹介し、兄弟姉妹がいるときはその後に続けることが多いようです。

紹介の際には

• 新郎新婦から見た続柄
• 名前

を忘れずに伝えましょう。趣味や職業など、そのあとの話題につがなりそうなことを添えると◎。

代表者が紹介する場合の例

新郎の〇〇です。〇〇家を紹介させていただきます。

こちらが私の父の〇〇です。そして、母の〇〇です。

家には柴犬のルルがいます。休みの日には一緒に仲良く散歩に出かけています。どうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介形式にする場合の例

新郎「新郎の〇〇です。〇〇家を紹介させていただきます。こちらが私の父の〇〇です。」

新郎の父「父の〇〇です。釣りが好きで、休日はよく海に出かけています。どうぞよろしくお願いします。」

新郎「こちらは母の〇〇です。」

新郎の母「母の〇〇です。手芸が趣味で今はパッチワークに熱中しています。どうぞよろしくお願いします。」

新郎「こちらは妹の〇〇です。」

新郎の妹「妹の〇〇です。本日はおめでとうございます。〇〇さんと家族になれることを心より嬉しく思っております。どうぞよろしくお願いします。」

おすすめアイデア！

自己紹介で伝えきれないことは「顔合わせしおり」に家族のプロフィールを載せるアイデアがGOOD。

食事がはじまりだんだん打ち解けてくると、しおりのプロフィールから会話がはずむきっかけになります。

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乾杯の挨拶

会食が始まる前に、進行役の新郎、または新郎父が音頭を取り乾杯をします。

乾杯の挨拶はシンプルなものがベスト。手短に挨拶し、明るく「乾杯」と言いましょう。

今後とも末永くよろしくお願いいたします。乾杯！

どうか本日はゆっくりと美味しい食事をお楽しみください。乾杯！

親が挨拶する場合

僭越ではございますが、私から乾杯のご挨拶をさせていただければと思います。結婚を迎えるふたりの前途を祝して、乾杯!

結びの挨拶

「結びの挨拶」は進行役の新郎または新郎の父、もしくは新郎新婦のふたりが行います。

ふたりが挨拶する場合には

• 親への感謝の気持ち
• 今後の抱負や結婚への想い
• これからのサポートのお願い

を盛り込みましょう。

ふたりが挨拶する場合

本日は私たちのためにこのような時間をいただきまして、ありがとうございました。

まだまだ未熟な私たちではありますが、笑顔の絶えない家族になれるよう支え合っていきたいと思います。

これからも、お父さん お母さんには色々とご相談させていただきたいと思いますので、どうか温かくご指導いただけますようお願いいたします。

親が挨拶する場合

宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。

本日は皆様のおかげで滞りなく婚約を交わせましたこと、誠に感謝しております。

この縁を大切に、これからも両家でふたりを見守っていけたらと思います。今度ともよろしくお願いいたします。

挨拶をするときの注意点とポイント

顔合わせの目的は、お互いの家族を紹介し両家の進行を深めること。とはいえ、ただの食事会になってしまわないためには、挨拶のダンドリや内容をしっかり考えておき、くだけ過ぎず、かつ、なごやかな雰囲気で進められるように心がけましょう。

顔合わせ会で誰が挨拶をするのかについて決まったルールはありません。

新郎や新郎の父親だけでなく、新婦の父親に乾杯の挨拶や結びの挨拶をお願いするといったケースもあります。特に乾杯の挨拶は短い言葉だからこそ人前で話すのが苦手な方にも頼みやすかったりします。両家で役割があることで全員で会を進行している感覚がうまれることも。

ただ、当日いきなり「挨拶をお願いします！」とふられたら慌ててしまいますよね。事前に挨拶の内容を準備しておけるよう「誰がどのタイミングで挨拶をするか」はしっかり両家ですり合わせておきましょう。

• 顔合わせ会の流れを決めておこう
• 誰がどの挨拶をするか事前にすり合わせしておこう