社会保険労務士に聞いた!結婚する際にやるべき手続きと働き方

結婚が決まったみなさん、おめでとうございます。式場を決めて、結婚式までの間の準備は楽しいことも多くわくわくドキドキですよね。結婚式へ向けてドレスを決めたり料理を決めたりハレの日のためにやるべきことはたくさん。

 

ただ、ちょっとまって、<結婚式>の準備だけじゃなく結婚したらやるべき<手続き>もいろいろあるんです。今回は社会保険労務士の中川美樹先生にお話を伺いました!

 

苗字が変わってやるべき行政手続きは?

Q:結婚したら苗字が変わってしまいますが、まず何を手続きすればいいのでしょうか?

A:まず大事なのは、雇用保険、社会保険(健康保険、厚生年金保険)の変更手続きです。

合わせて住所が変わる場合も住所変更の手続きをしなければなりません。変更先については会社勤めの方は人事部や総務部など担当の方に依頼しましょう。専業主婦になる方はご主人がサラリーマンの場合ご主人の会社担当窓口へ、自営業の場合は、役所へ自身で提出するかたちとなります。

タイミング的には籍を入れてから、すみやかに行うことが必要です。

 

なるほど~行政手続き以外にも運転免許所、クレジットカード変更、銀行の通帳変更、パスポートの変更などなどやらなきゃいけないコトが多々。結婚式に向けた準備以外にも、新生活に向けた準備も忘れず行わねばならないですね。

 

結婚後の女性の働き方や働く方を検討する際に知っておきたいこと

Q:結婚したら働き方を見直すという方もいらっしゃると思います。働き方の違いについてアドバイスをいただけますか?

A:最近では結婚してもお仕事続けられる方が多いですが、続けるにせよ、時間拘束の長い正社員から、ご主人の扶養に入って、休みなど融通の利くパートタイマーに変えるなど見直す方もいらっしゃいます。

扶養に入るということは「主として被保険者(夫)の収入で生計を維持している状態」・・でなければいけません。働く時間や収入と色々規制があります。お勤め先が大企業(従業員501以上)か中小企業かにもよっても違ったりするので、今一度しっかり検討し、夫婦や会社に相談したうえで、決めることをお勧めいたします。

 

Qニュースなど耳にするのは、今後パートタイマーでも社会保険に入らなければならない?など情勢が色々変わってきそうな予感もするのですが、企業側と働く側の両方の立場を見てきた先生が考える<女性が働く意味や義務>とはどう考えられますか?

A:働き方への考え方は家庭ごと、それぞれだと思います。ご主人が転勤族の場合はどうしても正社員でなかなか仕事を探すことが難しいかもしれません。

でもいえることは、政府の方針としては、女性に働いてほしい、女性一人一人がキャリアアップしていくことを推奨しています。よって社会全体でもその方向に進んでますし、会社自体も、結婚しても働き続けることができるように取り組んでいらっしゃるところも増えています。結婚後残業しにくいなどあれば、会社の上司に相談してみるのも一つですよ。

 

そうですよね、奥さんが働くと働かないでは生涯世帯年収が全然かわってきますよね。

正社員&正社員>正社員&パート>正社員&専業主婦。

二人で働いておくことでもしもの備えになるし、例えば今後、マイホームを買うときでも選べる幅も違ってきますよね?何より子供が生まれるまでの二人の生活の間に、しっかり貯金しておかねばですよね?

はい、いろいろな考え方がありますし、いろいろな手続きがたくさんありますので、ゆっくり少し時間を持って、働き方など、会社や、ご主人とご相談されるとよいですね。

 

 

Q:最後にもし、仕事を辞めた場合はどんな手続きになるのですか?教えてもらってもいいですか?

A:雇用保険、社会保険(健康保険、厚生年金保険)の手続きが必要です。すぐに別の会社で働く場合は、雇用保険は、雇用保険被保険者証を再就職先に提出する場合がありますので、お持ちでない場合は、会社の担当者の方に確認ください。入社時にもらっている場合もあります。

社会保険(健康保険・厚生年金)は、再就職先で加入の手続きをお願いしてください。

就職しない場合で、雇用保険の失業給付をもらう場合(他の仕事をさがす場合)は、離職票を退職する会社の方にお願いしてください。

ちなみに、間違えないでおいていただきたいのが、失業保険をもらっていると、収入があるのと同じ扱いなので、ご主人の扶養家族(被扶養者)にはなれない場合があります。(金額にもよりますが)ご自身で、国民健康保険、国民年金に加入しないといけないのでご注意ください。

 

結婚は人生の節目です。結婚するタイミングで今までの生活を見直すことは大切です。なんといっても、無敵のパートナーを得たから、どんな人生を選択したとしても幸せな毎日のはず。今後の働き方についても、大好きな旦那さまとともに色々考えてみてくださいね。

 

続きはコチラ>>>結婚後と出産後の女性の働き方と現実

 

プロフィール 中川 美樹

特定社会保険労務士/キャリア・コンサルタント

女性のキャリアアップを応援し、活動している

 

この記事を書いた人:takagi

㈱ファルベmanager兼ウェディングマート管理者
働いている職場はこんな会社: 株式会社ファルベ
運営しているネットショップ: wedding shop FARBE

 

 

ファルベ takagi

『株式会社ファルベの商品企画・開発担当マネージャー』結婚式・お祝いアイテム専門店ファルベの商品企画とサイト運営を行っています。

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