お料理初級者さんにおすすめ~家電を使って家庭の味、肉じゃがの作り方~

新生活が始まって、食事づくりに困ることはありませんか?

今は何でも買ってきたり、デリバリーを頼めたりできる便利な時代。でもずっと「外食の味」というのも疲れてしまいます。
疲れて家に帰ったとき、やっぱり、手料理を食べるとホッとするなぁ~と感じる人がほとんどではないでしょうか。

でも調理にあまり時間が掛けられないのも事実。私も食に携わる仕事をしていますがいつも簡単で美味しくできるレシピはないかと探してしまいます。

そんな私がとても気に入って仕事でもプライベートでもよく使っている調理家電を紹介します。

実は私は仕事でも調理家電を多用しているのでおすすめは1つではないのですが、どれか1台、薦めて欲しいと言われたら今のところ、やはりシャープ社の「ホットクック」と答えます。

一見、大きな炊飯器のように見えますが材料を入れるだけで、何種類もの料理ができちゃう!スグレモノです。男女問わず、料理経験も問わずどなたでも活用できる調理家電、イチオシです☆

でもこういう家電、これからもどんどん広まっていくと思います。まさに電子レンジが一般的になったように・・・!

私は少し前までは、家電を使って調理なんて美味しくできないだろうと思っていた派で(笑)興味もありませんでした。
しかし「低温調理」をするようになってからいわゆる「低温真空調理器」以外にも低温調理が可能な家電はないのかしら?と、探したことがきっかけで、ホットクックに出合いました。
その頃、ちょうどホットクックのような家電が流行る兆しが見えていました。

実際に使ってみると、本当にスゴイ! 便利!美味しくできる!・・・と、ビックリ。

家電調理を見直してみたいと思うようになり、現在に至ります。

ワタクシ、実は説明書を読むとか使い方が紹介されているブログがあってもちゃんと読まない(読めない)性分で(^-^;
ホットクックは、そんな私でもどこを押せば良いかが分かりやすく、適当に使っているうちに、自分仕様にカスタマイズされた点でも評価しています。

早速、料理の初心者さんにもおすすめしたい家庭の味、肉じゃがをホットクックで作る方法を紹介します。

【ホットクックレシピ:肉じゃが】

(※鍋で作るときとはだしの量や手順が異なります。)

<材料>
・牛肉(切り落とし) 150g
・じゃがいも         3個(約320g)
・玉ねぎ                  1/2個
・昆布だし               50ml
・酒、みりん             各大さじ2
・砂糖                     大さじ1

 

<作り方 icon-clipboard >
①じゃがいも、玉ねぎは、皮を剥いて適当なサイズに切る。牛肉は湯で洗う。(※あとに解説あり)
②ホットクックの釜に、調味料以外の材料を入れて自動メニューの中の「肉じゃが」を選択してスタートキーを押す。
③出来上がりの10分くらい前に、一時停止して調味料を加えて、調理を続ける。

※彩りが欲しいときはフライパンで人参やいんげんをソテーする。肉じゃがが出来上がったら器に盛る。

 

【材料の解説】

 ポイント1 煮込み料理の材料は少なくする

「肉じゃが」という料理名なので基本的には、肉とじゃがいもしか使いません。でも個人的に甘辛く煮た玉ねぎが好きなので玉ねぎは入れます。
人参は、生で食べたり、ソテーして食べたりするのは好きなのですが、グラッセとか煮物に入っている調味料の浸みた人参が好きじゃないので((+_+))一緒に煮込む材料にはしません。

このように、煮物を作るとき、材料はできるだけシンプルにすることをおすすめします。ここに人参とか糸こんにゃくとか材料を増やすと、それだけ下ごしらえにも時間がかかってしまいますよね・・・

ポイント2 「だし」は水出しの昆布水をストック

和食って「だし」を取らなくちゃ~っていうのが面倒に感じる人もいるでしょう。顆粒だしや簡単に煮出せるだしパックも便利ですが顆粒だしには、「うまみ調味料」が使われています。

うまみ調味料は、化学調味料と呼ぶ人もいて嫌われモノ扱いですが、私はキライではありません。実際、外食産業で使うことは否定していません。
でもせっかくのおうちごはん、家庭料理にわざわざ、味の安定性とか原料原価なんて、考えたくないですよね。

だから、私が家庭向けに作るレシピには「だしの素」とか「コンソメ」とか「鶏がらスープの素」といったうま味調味料を使った市販のだし調味料は使わないことにしています。

でも料理に「うま味」は必要です。それを満たしてくれるのが「昆布だし」。和食だけでなく、洋食、中華、エスニックな料理にもほとんど、この昆布水を使います。

この昆布だしの作り方は、とっても簡単。麦茶などを作るときに使う冷茶用のポットに水(※)を入れ、適当なサイズのだし昆布(※)を漬けておくだけ。

※水は水道水が軟水の地域の方は、水道水でOK東京近郊にお住まいの方は、軟水のミネラルウォーターをおすすめします。
※だし昆布水出しならなおさら、家庭用には羅臼昆布がおすすめ。これを冷蔵庫ポケットに常に入れておきますが時間があるときは、ホットクックの自動調理で「だし」というスイッチがあります。

ひと晩くらい漬けた昆布水をホットクックの釜に移し、「だし」で自動調理。

途中でホットクックに「材料を取り出してください」と言われたら調理は終了です。昆布を取り出して、再び冷茶ポットに入れて冷蔵庫にストックしておきます。
昆布のうま味が一番、しっかり出る温度と時間をキープしてくれるので、助かります!!

ポイント3 50℃洗いをする

50℃洗いについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

 icon-arrow-circle-right 50℃洗いに使おう!プロが提案する低温調理器の使い方~50℃洗い洗い

ホットクックで調理する場合、特にアクの出やすい牛肉は50℃洗いをすることをおすすめします。ホットクック調理では途中でアクを取るという工程がないためです。

50℃の湯をボウルに入れ、そこにこま切れ肉を入れます。50℃はわりと熱いです(^-^;慣れない人は、菜箸や厚手のゴム手袋などを使ってください。かなり湯が汚れますよ!

それをザルにあげます。このあと、キッチンペーパーを使って水気を拭きます。

材料の準備ができたら、ホットクックの釜に入れます。


ホットクックでは肉じゃがは、自動的に「無水調理」になるのでだしは少量でOK。肉のうま味をじゃがいもや玉ねぎにもしっかり浸み込ませたいので50mlくらいは入れるかな?

あとは「肉じゃが」選択して「スタート」キーを押すだけです。

ポイント4 調味料はやっぱりだしで煮た後に!

ホットクック調理だと最初から調味料も入れてスタートキーを押すだけ・・・という使い方が紹介されているようです。もちろん、それも楽で魅力的ですが、調理の理論からいうと、やはり最初から入れない方が良いです。

特に生野菜は、まだ細胞が活きている状態です。活きた細胞は、意外と細胞壁がしっかりしていて、塩分濃度の高い調味料など水やだし以外のものは細胞内部まで通さないという性質があります。

圧力をかけるなどして無理に浸透させることは十分可能なのですがやはり、家庭料理では食材にもできるだけ負担のない形で調理をしたいものです。先にだしで優しく軟らかく煮て、途中で調味料を加えましょう。


ホットクックは、この点も優秀で一時停止も簡単、調味料を加えたらまた調理を続けることができます。

ポイント5 彩り野菜は別調理する!

肉じゃがには、人参が入っているものと思いこんでいたり、絹さやが添えてある方が美味しそうだから添えなくちゃ!と思っていたりしませんか?確かに、料理に彩りは大切。

でも一緒に煮ると最初の準備に時間がかかる上、時間が経つと彩りは悪くなってしまい、せっかくの彩り野菜が意味を成しません。私は、ホットクックで続きの調理をしている間にフライパンでソテーします。

この方が野菜の歯ごたえもあるし、彩りがキレイな状態を長時間保てるのです。ちなみに彩り野菜を添えないものと添えたもの、同じお皿で比較してみましょう。

器に絵柄があると、地味な料理にも少し華やかに見えます。

これに彩り野菜を添えるとさらに華がありますね。

余った肉じゃがを保存しておいてまた温め直して食べる場合も彩り野菜だけ、ソテーして添えれば「残りモノ感」はありません☆

【まとめ】

ホットクックは焼く、揚げる料理はできません。
「炒める」はできるのですが蒸し炒めのようになるので料理によって鍋で炒める方が効率的できれいに、美味しくできる場合もあります。
自動調理で色んな料理ができますがやはりホットクック任せにしないことが自分の家庭の味を創り出していくコツです。
加熱を任せられるという点ではと~っても便利なのでぜひ使いこなしてみてくださいね。


 

平山友美この記事を書いた人:平山友美フードトータルプランニング

慶應義塾大学卒業後、エコール辻・東京のフランス料理、イタリア料理専攻科卒業。同校で日本料理過程修了。タイやベトナム、インドなど様々なジャンルの料理を現地のシェフに習い、製菓、製パン、テーブルコーディネートなど各々の分野で師範免状を取得。地域商品やメニューの開発・販売支援に携わっている。

【著作】

「おうちでつくる絶品広島ごはん」(本分社)

「おうちごはんレシピ1〜みそ〜」

「おうちごはんレシピ2〜小魚〜」

「おうちごはんレシピ3〜焼きだし〜」など

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